Shopifyに蓄積した顧客情報を、外部のECストア/コミュニティサイトに連携できる?~シングルサインオンによる実現方法を解説~

Shopifyストアを運営する中で蓄積した顧客情報を活用する範囲を広げたいと考えている方も多いのではないでしょうか。特に、外部のECストアやコミュニティサイトと連携することを検討している方もいらっしゃると思います。そのような場合、シングルサインオン(SSO)を利用することで、顧客情報の連携が可能です。
本記事では、シングルサインオン(SSO)を利用して、
Shopifyに蓄積した顧客情報をどのように連携できるのか
連携した顧客情報をどのように活用できるのか
そしてシングルサインオンを活用して顧客情報を連携する上での注意点
について解説します。
シングルサインオン(SSO)とは?
シングルサインオン(SSO)とは、1つのIDとパスワードで複数のオンラインサービスにログインできる仕組みです。例えば、楽天会員やリクルートIDを保有している場合、各サービスごとにアカウントを作成することなく、1つのアカウントで複数のサービスにログインすることを指します。
このような仕組みをシングルサインオンと呼びます。Shopifyに蓄積した顧客情報を連携する場合、お客様はShopifyストアで作成したアカウントを利用して、外部のECストアやコミュニティサイトにログインすることができます。

顧客情報の連携方法
お客様が外部のECストアやコミュニティサイトに初めてログインする際に、Shopifyに蓄積した顧客情報を受け渡すことで、顧客情報を連携することができます。この受け渡し方法には、SAMLやOIDCといった認証・認可のプロトコル(標準規格)を使用し、セキュリティを担保しながら顧客情報を安全に受け渡します。
プロトコルについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。
シングルサインオンを実現する際に利用する「SAML」「OIDC」「OAuth」プロトコルとは?
連携可能な顧客情報

受け渡せる顧客情報は、デフォルトの顧客情報、顧客メタフィールドの情報、顧客タグの情報など、Shopifyの顧客管理に格納されている情報であれば任意に選択して連携することが可能です。
※ただし、連携するプラットフォームの仕様により、連携できない項目が発生する場合がありますので、その点はご了承ください。
■デフォルトの顧客情報例
姓
名
メールアドレス
電話番号
住所
カスタマーIDなど
■顧客メタフィールドに格納している顧客情報例
性別
生年月日
会員ランクなど
■顧客タグに格納している顧客情報例
会員ランク
LINE連携の有無
サブスク登録の有無など
活用シーン
では、具体的に連携した顧客情報をどのように活用できるのでしょうか。実例も交えてご紹介します。
ケース①新しく立ち上げたECストアに顧客情報を連携
1つ目のケースは、運営中のShopifyストアとは別に、新しくECストアを立ち上げる際にシングルサインオンを利用して顧客情報を連携する場合です。目的はストアごとに異なりますが、以下のような目的を実現するためにシングルサインオンを利用して顧客情報を連携します。
ECストアへの既存顧客の流入数向上
ECストアでのチェックアウト時の離脱防止
ECストアでのセグメント配信
ECストアでの顧客分析
そのため、目的に応じて連携する顧客情報は異なってきますが、例えば上記1&2が目的であれば、「姓」「名」「メールアドレス」などアカウント登録時に必要な情報に加えて、チェックアウト時に追加で入力が必要な「電話番号」「住所」といった配送に必要な情報を連携します。
目的に応じて連携する顧客情報は異なりますが、例えば「ECストアへの既存顧客の流入数向上」「ECストアでのチェックアウト時の離脱防止」が目的であれば、「姓」「名」「メールアドレス」などアカウント登録時に必要な情報に加えて、チェックアウト時に追加で入力が必要な「電話番号」「住所」といった配送に必要な情報を連携します。
また、セグメント配信が目的であれば、「都道府県」「性別」「年代」といった情報を連携します。
ケース②新しく立ち上げたコミュニティサイトに顧客情報を連携
2つ目のケースは、運営中のShopifyストアとは別に、新しくコミュニティサイトを立ち上げる際にシングルサインオンを利用して顧客情報を連携する場合です。目的はストアごとに異なりますが、以下のような目的を実現するためにシングルサインオンを利用して顧客情報を連携します。
コミュニティサイトでの顧客属性に応じたグループごとの交流
コミュニティサイトでの会員ランクに応じたイベントの告知や情報配信
コミュニティサイトでの顧客分析
例えば、顧客属性に応じたグループごとの交流が目的であれば、「都道府県」「会員ランク」「年代」「性別」といった顧客情報を連携します。
導入する上での注意点
このように、お客様は1つのアカウントで複数のサービスにログインでき、企業側は顧客情報を連携することができるシングルサインオンですが、導入する上での注意点についても紹介します。
1つ目は、Shopifyにシングルサインオンの機能がないことです。そのため、別途シングルサインオンの機能を開発するか、アプリを利用する必要があります。詳細については、以下の記事で解説していますので、ご参照ください。
ShopifyストアのIDとパスワードを利用してユーザーは複数のストアにログイン可能か?複数ストア運営時の課題とUX向上のための仕組みをご紹介します
2つ目は、顧客情報を連携する外部のECストアやコミュニティサイトがシングルサインオンに対応していない場合、連携ができないことです。シングルサインオンの対応可否は、顧客情報を連携するプラットフォームごとに異なるため、各プラットフォームに確認する必要があります。
App Unityが提供する顧客情報連携の実装方法
上述の通り、シングルサインオン(SSO)を利用することで、顧客情報の連携が可能です。弊社では顧客情報を連携する手段として、シングルサインオンを実装できるShopify アプリを提供しており、以下でご紹介いたします。
Shopifyアカウントを利用したシングルサインオンを実現する「App Unity IDP」
お客様がShopifyストアで作成したアカウントを利用して、外部のECストアやコミュニティサイトにログインする場合、「App Unity IDP」を利用することで実現可能です。これにより、お客様が外部のECストアやコミュニティサイトに初めてログインする際に、Shopifyに蓄積した顧客情報を、外部のECストアやコミュニティサイトに連携します。

最後に
シングルサインオン(SSO)を利用して、Shopifyに蓄積した顧客情報を連携する方法や連携した顧客情報の活用方法、実装方法についてご紹介させて頂きました。弊社では、シングルサインオンの実装支援・データ連携の実装支援を行っていますので、現状のご課題や実現したいことなどありましたら、是非お気軽にご相談下さい。
App Unity IDソリューション 問合せ・資料請求

App Unity IDソリューションとは
店舗・ECサイト・コミュニティ・アプリのID/ファーストパーティデータを低コストで統合・連携。多極化する顧客接点を横断して、ログインID・ポイントの共通化や統合した顧客情報を元にマーケティングに関わる企画・施策実行ができるようになります。
App Unity IDソリューションの特徴
Shopifyに必要な機能を持たせて一元管理。独自開発することなく、開発コストを削減。シンプルかつクイックにID統合・顧客理解・顧客体験の向上を実現します。
ID連携やデータ連携などに関してID統合・シングルサインオン周りでの課題がございましたら、ぜひ一度お話をお聞かせください。お気軽にお問い合わせ・資料請求ください。
執筆者紹介

北林 択哉
株式会社フィードフォースに中途入社後、フィード広告運用や商品データフィード構築の提案営業を担当。その後、Shopifyアプリの販売に従事し、EC領域での知見を深める。現在はグループ会社である株式会社リワイアに出向し、大手企業を中心に、Shopifyと外部システムをつなぐシングルサインオン(SSO)の提案・実装支援や、広告・計測タグに関する技術的な課題解決を行っている。


