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野菜の生産と消費にタイパの影響が迫る ── トレンドの原動力を切り取る Lens of Trends 解説記事

本記事はOSINTとPEST分析を通して気づきを得たトレンドについて発表するマーケティングセミナー「Lens of Trends」で取り上げたトピックの解説記事です。セミナーでは毎月9つのトピックを取り上げています。セミナーのアーカイブ動画や、詳細データを掲載している講演資料の請求も承っています。本ページ下部のリンクよりご請求ください。

時間を効率的に使いたいタイパ重視の新潮流に注目

日経トレンディの2024年6月号では2024年上半期の3大消費トレンド(参考:日経トレンディ)が特集されていました。

  • ビギナーズハック

  • ながら&しこみ消費

  • 無加工至上主義

の3つです。その中から「ながら&しこみ消費」に注目してみました。背景にあるのは、時間を効率的に使いたいタイムパフォーマンスを重視する行動です。ただ時短というわけではなく、時間の価値を高める行動であり、仕事や旅行、休息などに充てる時間を最高のものに変えようとする機運が高まっています。近い言葉でトキ消費も注目されています。日経トレンディの紙面では、肩に羽織るだけで肩こり治療ができる「低周波治療器コリコランワイド」など、他の作業をしながら効果を得られる商品が取り上げられていました。

手間がかかる野菜を、家庭も農家も敬遠している

タイパを重視するトレンドが、野菜の消費にも、生産にも影響を与えているというデータがありました(参考:日本経済新聞)。総務省の家計調査や、農林水産省の野菜生産出荷量統計などのデータから、家計の購入量や農家の生産量を10年前と比べたところ、傾向のひとつとして、家庭の調理においても農家の栽培でも「手間」のかかる品目の支持が相対的に下がっていることがうかがえました。たとえば、サトイモやダイコンなどが敬遠され気味だそうです。

支持が下がっている品目について、専門家らからは消費や生産の両面で「手間」の大きさを指摘する声が目立ちます。共働き世帯の増加やタイパを重視する傾向を受け、調理の下ごしらえに手間がかかる前述のような生鮮野菜は敬遠されがちになります。生産面でも、栽培負担の大きさが無視できない要素となります。生産者の高齢化や労働力不足などが問題となるなか、労働負荷が高い作物は減少しやすい傾向が見えてきます。たとえば、購入量・栽培面積ともに18%減少したダイコンは、収穫の際に洗って土を落としたり、葉を切ったりする作業が発生し、また重さもネックになっているそうです。

野菜の消費・生産にも、少子化・人手不足の影響が感じられます。タイパを重視せざるを得ない状態を解消するために、野菜の調理や生産にも、”働き方の工夫”が必要だと思いました。

※本トピックは「Lens of Trends:24年7月号」で取り上げました。資料やデータの詳細をご覧になりたい方は、以下よりご請求ください。

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執筆者紹介

舟久保 竜

総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査から、クチコミマーケティングの企画・施策実行までの支援を行う。新しいモノが買われなくなるレコノミーの時代の到来を実感し、フィードフォースに加入。統合IDとCDPを活用した人間中心のマーケティングのためのSDL構築と、生活者と企業の新しい生態系「IDecosystem」の実現を目指す。

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