アパレルで興味深い「トキ消費」が盛り上がる ── トレンドの原動力を切り取る Lens of Trends 解説記事

本記事はOSINTとPEST分析を通して気づきを得たトレンドについて発表するマーケティングセミナー「Lens of Trends」で取り上げたトピックの解説記事です。セミナーでは毎月9つのトピックを取り上げています。セミナーのアーカイブ動画や、詳細データを掲載している講演資料の請求も承っています。本ページ下部のリンクよりご請求ください。
トキ消費 ── 貴重な時間を価値ある「トキ」で埋めるための消費行動
旅行・ライブ・イベントなど「トキ消費」が活発になっています。同じ時間を過ごすならば、より価値が高いもの・ことに投資をする。そんな「時間の価値を高める」ための消費行動です。本記事では老舗のアパレルブランドが、お客様の課題に丁寧に耳を傾けて、そのソリューションとして用意した「トキ消費」の事例を紹介します。
アパレルブランド「レリアン」、課題は『買っても着ていく場所がない』
興味深い「トキ消費」を訴求するのは、アパレルブランドの「レリアン(https://www.leilian.co.jp/)」です。百貨店を中心に国内300店舗以上を展開するアパレル企業です。主な顧客層は50代以上の女性で、百貨店で展開するブランドであり、商品はワンピースで6万円前後、シャツ・ブラウスで4万円前後といった中価格帯のブランドです。現在、利用いただいているお客様と永く強い付き合いをしていく。そんな目的を持ってマーケティングを展開しているようです。その実現のために、接客中にお客様の声に耳を傾けて「せっかく買っても着ていく場所がない」という悩み・課題に着目しました。そして、その課題に対して用意したソリューションがとても興味深いのです。
ドレスコードありの「落語」イベントを開催。発売日にチケットが完売。
パーティ文化がない日本では、10万円前後のジャケットやドレスは着る機会が少ない。外出が激減したCovid-19の影響もある。そこで2023年秋から本格的に、レリアンブランドだけを着るドレスコードを設けた独自イベントをはじめました。「レリアン」は「せっかく買ったレリアンの洋服を着ていく場所」として、ドレスコード付きの「落語」イベントを「トキ消費」の場として提供しました。通常のイベントでは顧客への訴求が弱いのではないかという仮説のもと、落語といえば一般的に「和食」だが、あえてフランス料理を組み合わせました。他では体験できない珍しいイベントを訴求することで、2024年4月のイベントは即日完売しました。今後も定番のイベントにしていくとのこと。
そのとき、その場所で、どのような価値ある体験を提供するのか。こうしたトキ消費の視点を持つことで、お客様との絆を強くする施策が打てる。そんな視点がとても興味深い事例です。
※本トピックは「Lens of Trends:24年6月号」で取り上げました。資料やデータの詳細をご覧になりたい方は、以下よりご請求ください。
Lens of Trends 資料請求

本記事に関する詳細データ等を掲載しているマーケティングセミナー「Lens of Trends」の講演資料およびアーカイブ動画をご覧いただけます。ご希望の方は以下のフォームからお申し込みください。
【無料】S-DL診断アプリをお試しください

貴社の業種、提供商品・サービス、課題、理想とする姿を入力いただくと、社会の変化に配慮したサービス・ドミナント・ロジックの構築に向けた施策内容の提案や、施策に即した実際の事例を紹介する「S-DL診断アプリ」を試験公開しています。ご登録が必要となりますが、無料で実施できますので、ぜひお試しください。
category:
関連セミナー
関連記事
執筆者紹介

舟久保 竜
総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査から、クチコミマーケティングの企画・施策実行までの支援を行う。新しいモノが買われなくなるレコノミーの時代の到来を実感し、フィードフォースに加入。統合IDとCDPを活用した人間中心のマーケティングのためのSDL構築と、生活者と企業の新しい生態系「IDecosystem」の実現を目指す。

























