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レス・イズ・モアが浸透し、静かな贅沢に注目が集まる ── トレンドの原動力を切り取る Lens of Trends 解説記事

本記事はOSINTとPEST分析を通して気づきを得たトレンドについて発表するマーケティングセミナー「Lens of Trends」で取り上げたトピックの解説記事です。セミナーでは毎月9つのトピックを取り上げています。セミナーのアーカイブ動画や、詳細データを掲載している講演資料の請求も承っています。本ページ下部のリンクよりご請求ください。

レス・イズ・モア ── なくしても、減らしても、幸せになれる体験

「レス・イズ・モア」は古くて新しい言葉です。レス・イズ・モアを最初に提唱したのは、ル・コルビュジエやフランク・ロイド・ライトと並び近代建築の三大巨匠の一人であるルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ。彼が近代建築で実践し遺してきたものは、現代の建築や家具、様々なデザインの分野にも多大な影響を与えています。

レス・イズ・モアは、シンプルなデザインを追求することで美しく豊かな空間が生まれるという、建築家としての信念を表した言葉です。ちなみに同氏は「God is in the details.(神は細部に宿る)」というモットーを掲げたことでも知られています。増え続けた選択肢を減らし、時間やコストを削減し、環境への負荷も減らそうという「レス」への圧力が増加する2020年代において、なくしても、減らしても、幸せになれる体験を追い求める、レス・イズ・モアは時代のキーワードと言われています。このレス・イズ・モアのスタンスが、アパレルやインテリアに浸透し、トレンドへの反映がはじまっています。

アパレルでクワイエット・ラグジュアリー(静かな贅沢)の人気が高まる

アパレルのトレンドでは「クワイエット・ラグジュアリー:静かな贅沢(参考:SUPR.JP)」が人気となっています。自然な色合いや素材を重視した「いいものをさりげなく持つ」という思想にあったコーディネートを支えるアイテムやブランドです。身につける場面を選ばずに、タイムレスでシンプル、カラーを抑えたコンセプトは、レス・イズ・モアの「無くしても、減らしても、充足を感じられる体験」に通じるコンセプトだと思います。

インテリアでは「ジャパンディ(日本×北欧の融合)」が注目される

インテリアでは「ジャパンディ(参考:VOGUE JAPAN)」に注目が集まっています。日本と北欧諸国を指す「スカンディナビア」を掛け合わせた造語です。インテリアの素材は、木材など自然素材を取り入れた、シンプルな造形のインテリアを指す言葉となっています。2020年代の環境・働き方の変化によって自宅で過ごす時間が増えたことを背景に、簡素で居心地の良い空間にしたいという動きが、居心地の良い空間を求める北欧の「ヒュッゲ」と、木材などを取り入れて温かみがある空間にする日本文化の融合につながりました。所有するものは少なく、でも質の高いものを選ぶことによって、減らしても幸せを感じる体験となるレス・イズ・モアにつながっています。

このように静かに浸透する「レス・イズ・モア」の態度や姿勢は、商品開発やマーケティングへ反映できる余地が大きいと思います。

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執筆者紹介

舟久保 竜

総合マーケティング会社で23年間、NBメーカーの商品開発・販促企画のアイディア創出のための調査から、クチコミマーケティングの企画・施策実行までの支援を行う。新しいモノが買われなくなるレコノミーの時代の到来を実感し、フィードフォースに加入。統合IDとCDPを活用した人間中心のマーケティングのためのSDL構築と、生活者と企業の新しい生態系「IDecosystem」の実現を目指す。

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