【GTMのプレビューモードが機能しない?】開発者ツールを利用したGA4や広告のタグ発火確認方法について

はじめに
Shopifyでは今後、Checkout Extensibilityのアップグレード仕様変更によりセキュリティー強化やカスタマイズ性の向上が期待される一方で、従来の追加スクリプトが利用できなくなる予定です。
これに伴い、Shopifyが推奨しているのが「Shopifyのお客様イベントのカスタムピクセル」 を利用した計測手法です。ただし、このカスタムピクセルはShopify上のサンドボックス環境で動作しており、GTMのプレビューモードやTag Assistantではタグ発火を確認することが難しくなります。
そのため、「あれ?ちゃんとGTMで設定したはずなのに、プレビューで発火が確認できない...」という問い合わせが増えています。
そこで今回は
なぜGTMのプレビューモードで確認できないのか(理由)
カスタムピクセルを利用した場合のタグ発火確認方法(実践例:GA4・Google広告のタグ確認)
を中心に、具体的にご紹介します。Shopifyでの計測環境をスムーズに移行するための参考になれば幸いです。
なぜカスタムピクセル利用時はGTMのプレビューモードが機能しないのか
Shopifyのカスタムピクセルは、Shopifyが提供する「サンドボックス(隔離環境)」内で動作する仕組みになっています。これは、ECサイトのセキュリティやパフォーマンスを保護しつつ、必要最小限のスクリプトを動かすための設計です。
サンドボックス環境:
外部のスクリプトがShopifyの本番環境に直接アクセスするのを制限し、影響範囲を最小化する仕組み。
GTMとの連携の制約:
GTMは通常、サイトに直接設置したタグやトリガーを元にプレビューモードで動作を追跡します。しかしShopify側でピクセルがサンドボックス環境として隔離されているため、GTMプレビューモードの画面上ではピクセルの挙動を “外側” から確認できません。
Tag Assistant(プレビューモード)で表示されない:
同じ理由で、Tag Assistantも「該当スクリプトがどこで起動し、どんなデータを送信しているか」という情報を取得できないことがあります。
つまり、Shopifyが管理する専用の領域で完結してしまうため、従来のGTMプレビューモードではタグの動作を見られないのです。
カスタムピクセルを利用した場合のタグ発火確認方法
ここからは、GTMプレビューモードやTag Assistantが使えないときに、どうやってタグの動作を確認するか をご紹介します。ポイントとなるのは、ブラウザのデベロッパーツール(開発者ツール) を利用して、実際の通信リクエストが送信されているかどうかをチェックする方法です。
デベロッパーツール(開発者ツール)のネットワークタブを使った確認方法
Shopifyのカスタムピクセルによるタグ計測が実際に走っているかどうかは、ブラウザで「開発者ツール」を開き、「Network(ネットワーク)」タブを監視することで確認できます。以下、Chromeブラウザを例に手順を説明します。
1.Chromeでストアを開く
自分のShopifyストアの対象ページを開きます。
2.デベロッパーツールを開く
Windowsの場合:「右クリック → 検証」or「F12キー」or「Ctrl + Shift + I」
Macの場合:「右クリック → 検証」or「Command + Option + I」

3.Networkタブを選択
開発者ツール画面上部(または側面)にある「Network」タブをクリックします。
※「Preserve log」にチェックを入れておくと、ページ遷移しても通信ログを保持できるため便利です。

4.コンバージョンテスト
サンクスページ(購入完了ページ)まで到達してください。注意点としてサンクスページでのリロードはネットワークの通信ログが消えてしまう可能性があるため「実施しない」でください。
5.送信されるリクエストの確認
Networkタブに表示される一覧の中から、GA4やGoogle広告などに送信されるリクエスト(URLやパラメータ) があるかを探します。
5-1. GA4の場合:
フィルターを利用して「collect purchase」で絞り込む
ステータス(Status)が200または、204で返ってくれば、正常に通信が行われていることになります。302で返ってきている場合もリダイレクトした通信が成功しているため、基本的に問題ございません。
ペイロードからイベント名や金額(必要であれば)も送られているかご確認ください。


5-2. Google広告の場合:
フィルターを利用して「googleads.g.doubleclick.net/」で絞り込む。
ステータス(Status)が200、または204で返ってくれば、正常に通信が行われていることになります。302で返ってきている場合もリダイレクトした通信が成功しているため、基本的に問題ございません。
ペイロードからコンバージョンラベルや金額(必要であれば)も送られているかご確認ください。


6.最終的にはツールの管理画面で確認
各管理画面でデータが反映されているかどうか確認します。(多少時間差を置きながら確認することをおすすめします。)
GA4ならリアルタイムレポートを確認
Google広告なら管理画面レポートから「コンバージョン」を確認
まとめ
Shopify Checkout Extensibilityの影響を見落とさない
既存の「チェックアウト追加スクリプト」はPlusプランだと2025年8月28日(Plus以外のプランだと2026年8月26日)に使えなくなるため、早めにカスタムピクセルへの移行準備を進める必要があります。
カスタムピクセルはサンドボックス環境で動作
GTMのプレビューモードやTag Assistantではタグ発火状況を直接確認できません。これは正常仕様なので焦らないようにしましょう。
開発者ツールのNetworkタブでリクエストを確認する
GA4の場合は collect / g/collect
Google広告の場合は googleads.g.doubleclick.net/ など
送信されているURLのステータスやパラメータを監視し、発火を確認します。各ツール側の管理画面で最終確認
GA4なら「リアルタイムレポート」
Google広告なら「コンバージョン管理画面」
数分〜数日単位でラグはありますが、データが正常に反映されるかのチェックも行いましょう。
おわりに
Shopifyの新しいCheckout Extensibilityへスムーズに対応するためには、GTMプレビューモードとは別の視点(Networkタブなど) でタグ発火の挙動を確認することが必要です。最初は戸惑うかもしれませんが、実際の通信を確認できるようになると、より確実に計測の動きを把握できます。
「本当に計測できているのか不安…」という場合は、開発者ツールでのリクエスト確認 + GA4やGoogle広告などの管理画面での最終確認 を繰り返し、データが正常に取れていることを確認してみてください。
ただ、タグ発火確認以外にもShopifyの計測周りでの課題が増加することが予想されます。それに伴い、現在弊社では「Shopifyの計測に関する無料相談を実施」しております。お困りの際は是非ご活用ください。
また弊社では、Shopifyストア向けにGA4や広告計測を可能にする公開アプリの提供やカスタムアプリの開発 を行っておりますので、こちらも併せてご確認いただけますと幸いです。
🔹無料相談を申し込む:無料相談問い合わせフォーム
🔹 公開アプリを試してみる:Pafit Tag Management for GTM
🔹 カスタムアプリの相談をする: リワイア問い合わせフォーム
App Unity Tracking 広告・GA4計測連携

App Unity Trackingは、Shopifyストア運営におけるデータ計測の複雑さを解消するためのアプリです。ShopifyストアのGA4・広告データを簡単収集。GTMを活用した計測が約10〜20分で設定可能。GA4や各種広告のデータ収集をサポートし、 商品閲覧・カート追加・購入といった重要なユーザー行動データを正確に捉え、広告最適化に活用できるようにします。
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執筆者紹介

佐藤 達哉
EC構築・マーケティング企業での4年間と、大手ブログのアフィリエイトサービスでの2年間の実務経験を経たのち、現在は株式会社フィードフォースでDX事業におけるSSOやCDP領域を担当しています。


