【Shopify Plusマーチャント向け】Checkout Extensibility完全移行とは?影響と対応方法を徹底解説(2025年対応)

2025年8月、Shopify Plusストアに大きな仕様変更が迫っています。これまで “checkout.liquid” や “追加スクリプト欄” を使って柔軟にカスタマイズできていた「チェックアウトページ」「サンキューページ」が、すべて新仕様「Checkout Extensibility」へ完全移行するため、従来のカスタマイズ方法では編集できなくなります。
たとえば
GTM・GA4のタグ設置
アップセル表示
デザイン変更(色やフォントなど)
ログイン情報に応じた表示切替
“checkout.liquid” や “追加スクリプト欄” を使っているストアは、今後すべて新しい仕組み「Checkout Extensibility」に対応しないと、機能しなくなります。この記事では「Checkout Extensibilityとは何か」「いつ何が使えなくなるのか」「どの機能でどう置き換えればいいか」「どうやって移行するのか」をわかりやすく解説します。
1. Checkout Extensibility完全移行とは?
Shopify Plusマーチャントの場合、これまでチェックアウトやサンキューページのカスタマイズは、以下の機能を利用してカスタマイズを行ってきました。
無効化対象 | 内容 |
|---|---|
checkout.liquid | Plusマーチャント限定で利用できるチェックアウト及びサンキューページのカスタマイズ ※サンキューページのカスタマイズは2023年2月に非推奨。 |
追加スクリプト欄 | サンキューページに広告タグや計測タグを直接埋め込む |
Script Editor | Plusマーチャント限定で利用できるLiquidでは実現できない高度なカスタムロジックを実装できる開発者向けツール。チェックアウト中の価格・割引・送料ロジックの制御を目的として利用 |
Checkout Extensibility完全移行とは、この従来のカスタマイズ方法を廃止して、新しいカスタマイズ方法(Checkout Extensibility)に移行することです。Shopify Plusマーチャントの場合、既にチェックアウトページのカスタマイズが2024年8月13日に無効化されていますが、2025年8月28日にはサンキューページ/ 注文詳細ページの従来のカスタマイズも無効化される予定です。
■Shopify PLUSマーチャントの新しいカスタマイズへの移行期限
ページ種別 | 従来のカスタマイズ | 移行期限 | 備考 |
|---|---|---|---|
チェックアウトページ | checkout.liquid | 2024年8月13日 | Plus |
サンキューページ/ 注文詳細ページ | checkout.liquid/ScriptTag/ 追加スクリプト欄/Script Editor | 2025年8月28日 | Plus |
上記の影響により、「GTMなどの計測タグが動作しない」など従来のカスタマイズが一切機能しなくなるため、新しいカスタマイズ方法(=Checkout Extensibilityを利用したカスタマイズ)に乗り換える必要があります。
主な影響例
GTMなどの計測タグが動作しなくなる
ボタンの色・フォントなどデザインカスタマイズが消える
チャットウィジェットなどJavaScriptベースの機能が無効に
配送先情報やログイン状態に応じた表示切替の無効化
アップセル・おすすめ商品の表示が困難に
2. Checkout Extensibilityとは?
従来のカスタマイズ方法に代わる手段として拡張機能が提供されていますが、それを総称してCheckout Extensibilityと呼びます。具体的には以下の拡張機能が提供されています。
拡張機能 | カスタマイズ内容 | 利用可能なプラン |
|---|---|---|
Checkout UI Extensions | チェックアウトやサンキューページにUIやコンテンツを追加(例:入力欄・メッセージ・選択肢など) | チェックアウトページ:Shopify Plus限定 |
Checkout UI Extensions: Post-purchase | Post purchaseページ(注文完了直後〜サンキューページ前に表示される追加ページにUIを追加 | Starter以外の全プラン |
Checkout Branding API | チェックアウト画面の見た目(色・角丸など)のブランディング変更 | Shopify Plus限定 |
Shopify Functions | 配送や決済、割引など、Shopifyの内部処理ロジックをカスタマイズ | Starter以外の全プラン |
Web Pixel Extensions | 顧客の行動を計測・分析するトラッキングコード | Starter以外の全プラン |
基本的にStarter以外の全プランで利用可能ですが、PLUSマーチャントの場合は加えてチェックアウトページへUIやコンテンツの追加、チェックアウト画面での見た目を変更するAPIが提供されています。従来のカスタマイズ方法から新しいカスタマイズ方法へ移行するには、チェックアウトやサンキューページでのカスタマイズ内容に応じて、以下拡張機能を利用します。
カスタマイズ手段 | チェックアウトページ | サンキューページ | Post purchase |
|---|---|---|---|
UIの追加 | ✅UI Extension | ✅UI Extension | ✅(Post-purchase Extensions) |
色・フォント変更 | ✅Branding API | ❌不可 | |
ロジックの変更 | ✅Shopify Functions | - | - |
計測タグ・広告タグの設置 | ✅Web Pixels | - | |
※Post-purchaseページは、Checkout Extensibilityによって新たに追加可能となったページで、アンケートやアップセルの提案を行うためのページとして活用できます。
3. カスタマイズの実装方法
この新しい拡張機能を利用して具体的にカスタマイズする方法は、”アプリを利用してカスタマイズ” もしくは、”管理画面からカスタマイズする” かいずれかの方法となります。拡張機能ごとで異なるため、それぞれのカスタマイズ方法を、利用シーンと併せて紹介させて頂きます。
技術名 | カスタマイズ方法 | 利用シーン |
|---|---|---|
Checkout UI Extensions | アプリのみカスタマイズ可 | ・購入完了前に特別オファーを表示 |
Post-purchase Extensions | アプリのみカスタマイズ可 | ・注文直後に「ついで買いオファー」表示 |
Checkout Branding API | アプリ/管理画面からカスタマイズ可 | ・100店舗を一括でブランディング適用したいなどデザイン変更を自動化。※自動化のニーズがない場合は、Shopify管理画面から手動で変更可能です。 |
Shopify Functions | アプリのみカスタマイズ可 | ・独自の割引条件(例:購入履歴が少ない人には割引無効) |
Web Pixel Extensions | アプリ/管理画面からカスタマイズ可 | ・CV計測や行動トラッキング(例:広告タグ、Google Analytics) |
なお、チェックアウトページの色やフォントなどの見た目を変更する場合は、Shopify管理画面のチェックアウト>カスタマイズから直接変更も可能です。

広告&計測タグを手動で追加する場合は、管理画面>お客様のイベントから「カスタムピクセルを追加」をクリックして直接コードを挿入できます。

直接設置が難しい場合は、アプリを利用して設置可能です。なお、Yahoo広告を利用している場合、ピクセルを利用してもYahoo広告のCV計測が反映されないため、それに対応した機能を「App Unity Tracking ‑ 広告・GA4計測連携」からリリースする予定です。
参考「【重要】Yahoo広告コンバージョン計測機能を近日7月下旬リリース予定」
4. 移行ステップ
最後に、従来のカスタマイズ方法から、Checkout Extensibilityへ完全移行するための具体的な移行ステップを紹介させて頂きます。
ステップ1:管理画面からアップグレードガイドを確認する
Shopify管理画面>チェックアウト>アップグレードガイドから、どのような置き換えが必要か確認できます。アップグレードガイドは、ストアのカスタマイズ状況に応じて自動生成されるようになっています。

ステップ2:互換性のあるアプリをアップグレード
互換性のあるアプリは、アップグレード方法が記載されたドキュメントを確認します。もし、もしドキュメントを見ても分からない場合などは対象のアプリ開発者にサポートを依頼してアップグレードを行います。
ステップ3:互換性のないアプリの対応
対象のアプリ開発者に問い合わせを行い、対応方法について確認します。万が一、対応予定がない場合は、別のアプリをインストールするなど対応方法を検討します。
ステップ4:checkout.liquid及び追加スクリプトのカスタマイズの確認及び対応
checkout.liquid及び追加スクリプトで行ったカスタマイズを置き換える必要があります。アップグレードガイドでは、「トラッキングや分析に使用しているスクリプト」「ページのカスタマイズに使用しているスクリプト」が分類して表示されます。
それに従って、「トラッキングや分析に使用しているスクリプト」を置き換える場合は、上述したウェブピクセルを利用して置き換えアプリを利用するもしくは直接記述します。「ページのカスタマイズに使用しているスクリプト」を置き換えるには、上記で紹介させて頂いたようなアプリを利用して入力欄・メッセージ・選択肢などを追加します。
ステップ5:Checkout Extensibilityへアップグレード
アップグレード ガイドページに表示されている「アップグレード」を押下して、移行します。
✅ Checkout Extensibility のアップデートに関する相談
「うちのストアは影響ある?」「何から対応すべき?」など、Checkout Extensibilityに関するご相談を無料で承っています。ぜひお気軽にご相談ください。
参照元
App Unity Tracking 広告・GA4計測連携

App Unity Trackingは、Shopifyストア運営におけるデータ計測の複雑さを解消するためのアプリです。ShopifyストアのGA4・広告データを簡単収集。GTMを活用した計測が約10〜20分で設定可能。GA4や各種広告のデータ収集をサポートし、 商品閲覧・カート追加・購入といった重要なユーザー行動データを正確に捉え、広告最適化に活用できるようにします。
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執筆者紹介

北林 択哉
株式会社フィードフォースに中途入社後、フィード広告運用や商品データフィード構築の提案営業を担当。その後、Shopifyアプリの販売に従事し、EC領域での知見を深める。現在はグループ会社である株式会社リワイアに出向し、大手企業を中心に、Shopifyと外部システムをつなぐシングルサインオン(SSO)の提案・実装支援や、広告・計測タグに関する技術的な課題解決を行っている。


