Shopifyの新しいお客様アカウントを使って、シングルサインオン可能か?実現可否と対応方法を解説

2023年1月にShopifyから新しいお客様アカウントがリリースされました。従来のお客様アカウントとはログイン方法やマイページの機能など、異なる点がある新しいお客様アカウントについて、本記事では新しいお客様アカウントを利用してシングルサインオンを実現できるのか、出来ない場合はどういった対応が必要か解説します。
シングルサインオンの実現可否
Shopifyのお客様アカウントには、従来のお客様アカウントと新しいお客様アカウントの2種類が存在します。従来のお客様アカウントはメールアドレスとパスワードを使ってログインします。一方、新しいお客様アカウントはメールアドレスに送信される6桁のワンタイム認証コードを使用してログインします。新しいお客様アカウントは、アカウント作成時にパスワードを登録する必要がなく、メールアドレスの入力だけでアカウントが作成されます。
ただし、新しいお客様アカウントは、シングルサインオンに必要なマルチパスに対応していないため、シングルサインオンはできません。2024年4月現在、シングルサインオンを実現するためには、従来のお客様アカウントへ切り替える必要があります。
従来のお客様アカウントへ切り替える場合の影響
従来のお客様アカウントへの切り替えの影響として、以下の点に留意する必要があります。
■B2B機能の利用継続の判断
ShopifyPlusプランのB2B機能を使用している場合、新しいお客様アカウントでの運用が必須となります。そのため、従来のアカウントに切り替える際には、B2B機能の利用継続の可否を検討する必要があります。
■パスワードの登録
過去に従来のお客様アカウントにてパスワードを登録したことがない場合、ログインする際にパスワードの登録が必要です。そのため、お客様自身でパスワードを登録してもらう必要があります。
■既存メールアドレスの扱い
「アカウントを作成」から、既に登録済みのメールアドレスを入力した場合、「既にアカウントと紐づけられています」と表示されます。

一方、未登録のメールアドレスを入力した場合は、別の顧客としてアカウントが作成されます。この場合、過去の注文履歴は閲覧できませんが、Shopifyにはお客様を統合する機能がありますので、注文情報などを含めて顧客情報を統合することができます。
参考:「お客様プロフィールを統合する」
これらの点を考慮しつつ、従来のお客様アカウントへの切り替えを検討し、万が一別の顧客が作成された場合は、お客様プロフィールを統合する機能を利用して対応することが重要です。
従来のお客様アカウントのパスワード登録を行う方法
パスワードを登録したことがないお客様は、以下2つのいずれかの方法でパスワードを登録する必要があります。
方法①ログイン画面よりパスワードを登録
1.ログイン画面から、「パスワードをお忘れですか?」のリンクをクリックします

2.メールアドレスを入力

3.メールに届いた「パスワードをリセット」をクリック

4.パスワードを入力

方法②Shopify管理画面よりパスワードを登録
1.Shopify管理画面>顧客情報から「アカウントの招待を送信する」をクリック

2.メールを送信

3.アカウントを有効にするをクリック

4.パスワードを登録してアカウントを有効にするをクリック

まとめ
現状、新しいお客様アカウントを使用してシングルサインオンできませんが、従来のお客様アカウントに切り替えることで実現できます。従来のお客様アカウントに切り替える場合には、切り替える場合の影響を留意した上で、パスワードの登録方法を事前に案内してください。また、お客様が誤って別のアカウントを作成した場合、プロフィール統合することで、影響を最小限に抑えられます。
弊社ではShopifyを利用したシングルサインオンの実装を行っています。Shopify以外の外部のアカウントを利用したシングルサインオンや、Shopfiyのアカウントを利用したシングルサインオンの実装を支援しています。シングルサインオンの実装を行う上で、課題や実現したいことなどありましたら、是非お気軽にご相談下さい。
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執筆者紹介

北林 択哉
株式会社フィードフォースに中途入社後、フィード広告運用や商品データフィード構築の提案営業を担当。その後、Shopifyアプリの販売に従事し、EC領域での知見を深める。現在はグループ会社である株式会社リワイアに出向し、大手企業を中心に、Shopifyと外部システムをつなぐシングルサインオン(SSO)の提案・実装支援や、広告・計測タグに関する技術的な課題解決を行っている。

