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Shopify「お客様アカウント」はどこまでカスタマイズできる?マイページの制約と解決策まとめ

Shopifyの「お客様アカウント」は、従来の仕組みと比べて大きく進化しています。パスワードレスログインやソーシャルログインに対応し、再購入や返品申請などの機能も追加されたことで、ユーザー体験は大きく向上しました。

一方で、マイページ(お客様アカウント画面)のデザインや機能のカスタマイズには制約があり、日本のEC事業者が求める「リッチなマイページ」を実現しにくいという課題もあります。本記事では、マイページのデザインにおける具体的な制約とそこから生じる課題、そしてそれを解決する方法を解説します。

お客様アカウントのカスタマイズ可能範囲

Shopifyのお客様アカウントでは、標準機能またはアプリを利用してデザインをカスタマイズできます。それぞれの範囲は次のとおりです。

標準機能で可能なこと

  • 色、フォント、画像(ロゴなど)の変更

  • (Shopify Plusプランの場合)Branding APIを利用して、チェックアウトやお客様アカウント画面の色・フォント・ボタン・ロゴなどのデザインを統一可能

アプリを使って可能なこと

  • 特定の場所に「ブロック(セクション)」を追加
    例:ポイント表示、LINE連携ボタン、会員証の追加

カスタマイズできない範囲

一方で、Shopifyの標準機能やアプリを利用してもカスタマイズできない領域があります。具体的には以下のような変更は行えません。

  • マイページTOPの自由な構成
    例:ポイント、会員ランク、プロフィール、注文履歴をまとめて表示するようなトップページへの変更

  • テーマ側のヘッダー/フッターの表示
    お客様アカウントのURLは account.(自社ドメイン)などサブドメインに設定可能です。一方でお客様アカウントはテーマを使用しないため、ヘッダー/フッターは表示されません。

  • ページの追加
    例:プロフィールと配送先住所を分けてページを新設するなど

  • 既存コンポーネントの編集・削除
    例:注文履歴ページで「注文と配送ステータスを分けて表示」「商品名・金額・数量・画像を商品ごとに表示」などのカスタマイズ

制約から生じる課題

上記の制約により、企業様によっては以下のような課題が発生するケースがあります。

  1. ブランドの統一感が損なわれる
    テーマ側のヘッダー/フッターが表示されず、「別サイトのように見える」印象を与える。

  2. 会員施策の訴求が難しい
    マイページTOPを自由に構成できないため、ポイント残高・会員ランク・キャンペーン情報をまとめて提示できず、施策が顧客に伝わりにくい。

  3. 顧客サポート工数の増加
    従来のマイページで提供していた詳細な注文履歴UIが再現できず、「どこで確認できますか?」という問い合わせが増える可能性がある。

解決策:App Unity Account Hub(マイページ構築サービス)

これらの課題を解決するのが、App Unity Account Hub です。Hydrogen + Oxygen をベースに構築された独自のマイページソリューションで、次のような特徴を備えています。

  • ブランド統一感のあるマイページ
    ヘッダー・フッターを含め、テーマ側のデザインと統一したマイページを提供可能

  • トップページ構成の自由度
    ログイン直後の画面に、ポイント、会員ランク、LINE連携、プロフィール、配送先住所などを一画面に集約表示。アプリの情報もAPI連携で表示可能

  • 柔軟なプロフィール登録フォーム
    初回ログイン時に任意の項目や利用規約同意を取得でき、従来型の会員登録体験を再現

  • 国内ECに適した注文履歴UI
    商品ごとの画像・金額・数量や配送ステータスなど、細かな情報表示に対応。

Hydrogen + Oxygenによる自前構築の注意点

マイページをHydrogen + Oxygenでゼロから構築することも可能ですが、以下のような課題が発生します。

項目

標準マイページ

Hydrogen + Oxygen構築時

セキュリティ

Shopifyが認証を完全管理。個人情報の外部送信なし

ShopifyのCustomer Account APIを利用して認証フローの構築が必要

保守性

Shopifyのアップデートが自動適用

APIや仕様変更時に都度改修が必要

機能拡張性

UI Extensionで特定箇所にブロック追加可能

API連携により高度なデータ表示や動的UI構築が可能

その点、App Unity Account Hub では以下のように対応しています。

  • セキュリティ:認証フローを標準実装し、安全性を担保

  • 保守性:ShopifyのAPI変更時に保守を実施

  • 機能拡張性:全てのアプリに対応しているわけではありませんが、ポイントアプリや会員証、LINE ID連携など主要アプリとのAPI連携に対応。今後さらに連携対象を拡大予定です。

まとめ

Shopifyのお客様アカウント(マイページ)をカスタマイズする場合、基本的にはShopifyの標準機能対応アプリを組み合わせて実装します。しかし、実現したいデザインや機能によっては、これらの仕組みだけでは対応できないケースも存在します。

App Unity Account Hubは、そうした制約を補うために設計されたサービスです日本のEC事業者が求めるUIデザインや機能をあらかじめ組み込み、各種アプリとのAPI連携によって、“リッチなマイページ”を短期間・低コストで導入できます。

Shopifyの標準機能や既存アプリでは対応しきれないカスタマイズを検討している方は、ぜひ一度ご覧ください。サービスサイトでは、実際の操作イメージを確認できるデモサイトも公開しています。

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執筆者紹介

北林 択哉

株式会社フィードフォースに中途入社後、フィード広告運用や商品データフィード構築の提案営業を担当。その後、Shopifyアプリの販売に従事し、EC領域での知見を深める。現在はグループ会社である株式会社リワイアに出向し、大手企業を中心に、Shopifyと外部システムをつなぐシングルサインオン(SSO)の提案・実装支援や、広告・計測タグに関する技術的な課題解決を行っている。

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