Shopifyストアのマイページに退会機能を導入するには?3つの方法と最適な選び方を解説!

はじめに
最近では、オンラインストアを利用するお客様にとって、簡単に退会手続きを行えることが重要になっています。例えば、サービスを使わなくなったときにスムーズにアカウントを削除できれば、ストレスなく良い印象を持ってもらえます。また、個人情報が適切に管理されていると感じられれば、再利用の可能性も高まります。
一方で、Shopifyにはユーザーがマイページから退会できる標準機能がないため、運営者が管理画面から手動で退会処理を行う必要があります。つまり、ユーザーが自らアカウント削除を行えず、運営者が対応しなければならない仕組みになっています。本記事では、これを解決するための退会機能の導入方法を解説します。
Shopifyストアにおける退会機能の概要
Shopifyの基本仕様と制約
Shopifyは多くのカスタマイズオプションを提供していますが、標準機能として ユーザーがマイページから自身のアカウントやデータを削除できる機能はありません。そのため、ユーザーが退会を希望する場合は、 運営者がShopifyの管理画面から手動で処理を行う必要があります。Shopifyの管理画面では、以下の3つの方法でユーザー情報を管理・削除できます。
1. アカウントを無効にする
✅ ユーザーはストアにログインできなくなる
✅ ただし、顧客情報は削除されない
2. 個人データを削除
✅ 名前、住所、メールアドレス、IPアドレス、クレジットカード番号など、ユーザーを特定できる情報をすべて削除
✅ ただし、注文履歴は保持される
参考:「お客様の個人データを消去する」
3. 顧客情報を削除
✅ 取引履歴や活動履歴を含め、ユーザーに関連するすべてのデータを削除
このように、 Shopifyの標準機能では、ユーザーがマイページから自由に退会できる仕組みを提供することができません。そのため、運営者が手動で退会手続きを行う必要があり、運用負担が発生するという課題があります。この課題を解決するために、次の 3つの実装方法 を検討できます。
退会機能の3つの実装方法
Shopifyの標準機能では、ユーザーが自分で退会手続きを完了することができません。そのため、運営者側で適切な退会フローを構築する必要があります。ここでは、3つの実装方法を紹介します。
1. 公開アプリを活用する方法
実装例: 退会処理をサポートする公開アプリを導入
メリット:
✅ 簡単な設定で導入可能
✅ 退会処理の自動化が可能(例:個人情報の論理削除、顧客に退会タグを付与 など)
デメリット:
❌ アプリの月額利用料が発生する
❌ カスタマイズの自由度が低い(利用するアプリの機能に依存)
2. カスタムアプリを作成して実装する方法
実装例: Shopify APIを利用してカスタムアプリを開発
メリット:
✅ 自由度の高いカスタマイズが可能(例:論理削除の方法変更、外部システムへ退会通知 など)
✅ ユーザー体験に合わせたデザインやフローの構築が可能
デメリット:
❌ 技術的なハードルが高い
❌ 開発・メンテナンスコストがかかる
3. シンプルで手軽な退会フォーム方式
実装例:Liquidを利用して 退会申請フォームを設置
メリット:
✅ アプリのコストがかからない
✅ フォームを設置するだけで簡単に運用開始できる
デメリット:
❌ 退会申請はできるが、運営者が手動で退会処理を行う必要がある(運用負担が残る)
❌ ユーザー情報の削除方法は、Shopifyの標準機能のいずれかを利用する必要がある(「アカウントを無効にする」「個人データを削除」「顧客情報を削除」)
各方法の比較と選択基準
方法 | コスト | 難易度 | カスタマイズ | 運用負荷 |
|---|---|---|---|---|
公開アプリを活用する | △ | ○ | △ | ○ |
カスタムアプリを活用する | × | × | ○ | ○ |
退会申請フォームの設置 | ○ | ○ | × | × |
選択基準
✅ 退会申請フォームの設置
アプリにコストをかけずに対応したい、かつ 退会件数が少なく、手動での対応が可能なストア に適している。
✅ 公開アプリを活用
月額数十ドル程度のコストをかけても、退会処理を自動化したい中小規模のストアに適している。
✅ カスタムアプリの作成
公開アプリの機能では不十分で、 顧客情報の削除方法や外部システムへの連携をカスタマイズしたい大規模ストア に適している。
実装の際の注意点
🔍 個人情報保護要件の確認
・退会時に削除すべき 個人情報の範囲 を確定する(例:メールアドレス、住所など)
・運営者として必要な情報 を明確にする(例:注文履歴の保持要否)
⚙️ 退会フローの設計
・ユーザーの 退会動線 を決める(例:マイページから退会可能にするか?)
・データ削除の方法を選択(論理削除 or 物理削除)
・退会タグ(メタフィールド)の活用可否 (例:誤ってメールを送信しないため)
・退会完了後のメール通知 の必要性を検討
・他システム(MAツール・CRMツール など)への退会ステータス連携が必要か確認
🛠️ 退会方法の選定
上記の要件を整理した上で、以下を確定する
・退会機能を実装するかどうか?
・どの実装方法を採用するか?
まとめと次のステップ
退会機能は必ずしも全てのストアに必要なわけではありません。しかし、適切に導入することで ユーザー体験の向上 や 運営負担の軽減 に繋がります。本記事で紹介した 3つの実装方法 や 選択基準 を参考に、自社に最適な退会フローを検討しましょう。
次のステップ
必要性の検討:自社に退会機能が必要か?必要なら、どの要件が求められるかを明確にする
Shopify公開アプリの確認:既存の公開アプリを試し、自社に適したものがあるか検討する
Shopifyパートナーへの相談:公開アプリが合わない場合は、カスタムアプリの開発を専門家に相談する
最後に
当社では、Shopifyストア向けに 退会関連の公開アプリの提供 や カスタムアプリの開発 を行っています。マイページに退会機能の設置を検討されている場合は、ぜひご相談ください。
公開アプリを試してみる:App Unity Safe Delete ‑ 顧客退会機能
カスタムアプリの相談をする:リワイア問い合わせフォーム
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執筆者紹介

北林 択哉
株式会社フィードフォースに中途入社後、フィード広告運用や商品データフィード構築の提案営業を担当。その後、Shopifyアプリの販売に従事し、EC領域での知見を深める。現在はグループ会社である株式会社リワイアに出向し、大手企業を中心に、Shopifyと外部システムをつなぐシングルサインオン(SSO)の提案・実装支援や、広告・計測タグに関する技術的な課題解決を行っている。



